北海道阿寒郡阿寒町大字仁仁志別
・・・・いわれなき烙印・・・・
仁仁志別小学校では複式学級のせいか、それとも担任の青二才の好みのせいか、教室から出て校庭での課外授業をよくやらされました。
4年5年6年生が一クラスですから、全員外に出て それぞれの花壇を作ったり、 それぞれの畑を作って野菜などを植えました。
課外授業といっても、中身は単なる農作業の連続です。
小都市夕張育ちの信義少年には 農作業の経験はありませんでした。
そして体力も他の子に較べれば充分ではありません。
それでも自分にとっては目新しい経験なので面白く楽しくて 一生懸命頑張りました。
特に青二才が、傍に来たり見てるときには、特に力を入れて頑張ったものでした。
でも、体力が無いからすぐ疲れて休み 回復するとまた頑張るという繰り返しでした……。
課外授業といっても、農作業の連続でした。
夕張育ちの信義少年と、開拓部落の少年たちでは、農作業に対する認識、経験において大きな差が有りました。
信義少年は少年なりに一生懸命頑張り疲れては休み また回復して頑張るということを 自分の判断で行っていました。
ふと目を転じて、他の同級生たちのことを考えてみると 彼らは 自分のペースで黙々と授業時間の45分間を 消化していたように思います。
そのような状況を客観的に見ると思い当たることも 無いわけではないのですが……。
1学期が終わり、通信簿の行動の欄に
『陰、陽なたがあり二重人格です。』
と言うようなことが書いてありました。
おばあちゃんからはひどい叱責を受けました……。
(続く)