北海道阿寒郡阿寒町大字仁仁志別、、、 29

 

 

ボクには 秘密の場所が あったのです

深いV字状になっている谷 がボクの秘密の場所、、、、、、

今となっては どの辺にあったのかは 不明なのですが 家からさほど遠くない所 3〜40分も行った所にあったように記憶しています

V字状の片方の山側から谷底へ向かって真っ直ぐに滑って降りて行きます

滑り降りて 4〜5メートル行って向こう側の山に向かって上ります

山の真ん中辺くらいで失速しますから 方向転換して下まで降ります

今度は最初に降りてきた山に向かって

降りてきた時についたスキーの跡を横登りで慣らしながら 頂上まで上ります

(頂上と言っても100メートル無いくらいの小さな山なのですが、、、)

そして又 最初と同じように前の山に向かって滑って行きます

2度目は 新雪と言っても 一度踏み固めているので 前回よりスピードが出ます

最初に滑った時と同じ跡を通って行きますからさっきよりももっと上の方まで登る事が出来ます

そして 最初の時と同じように 反転して谷底まで滑り降ります

今度は 反対側のまだ慣らしていない山をさっきと同じように新雪を横登りで 踏み固めて頂上まで上ります

あー 頂上まで登ったぞ!

(と言っても100メートルくらいの小さな山ですが)

周りを見渡すと 雪! 雪! 雪!

綿菓子のように柔らかいこんもり こんもり とした雪!

   シーーーン、、、、、、、、、、、、

なんたって周りには 誰もいないのですから、、、、、、

大体 ボクが遊ぶ時はほとんど 何時も1人でしたから 自分の動きを止めて 周囲を見渡すと 大自然の沈黙と静寂 を身体いっぱいに感じます

今となっては 何事にも代え難い貴重な体験でした

さて 両方の山を踏み固めた後は もう 滑るのみです

頂上から滑り降りて 向こうの山の頂上付近まで行って方向転換をして 今来た山に向かって登るように滑って行きます

そして又 方向転換して 今来た山へ向かって登るように滑って行きます

つまり V字状のスロープを振り子のように 何度も行ったり来たりするのです

大体 5〜6回くらいで谷底付近で失速します

そうすると 又 頂上まで横登りで行って さっきと同じように滑り降ります

この方法が 10歳の時に自分で考えついた 山スキーの遊び方でした

一日中 飽きるまで 滑っていた事を

今 懐かしく思い起こしています、、、

こうして 遊びに夢中になっている時だけが お母さんに会いたい! 夕張に帰りたい!と言う 思いを 忘れる事ができるからでした、、、、、、

、、、、、、、、、スキー遊びの項 終わり、、、、、、

続く、、、

 

 

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