北海道阿寒郡阿寒町大字仁仁志別、、、  4

 

信義 今日からお前はうちの子になるんだよ、、、、、、

もう 既に夕張からずうっと離れて遠い所に来ているし 子供ながらにも

事の重大さに圧倒されて なすすべが

無かった と言うところでしょうか、、、

山花 と言う駅から やや離れた場所に

仁仁志別(ににしべつ) 行きの 馬車 の

停留所がありました

馬車!  ですよ!

それを 地元の人達は(後になって知ったのですが) トロッコ と呼んでいました

1メートルくらいの幅の細い線路が敷いてあって ソコを 馬が 一頭で 7〜8人くらいが座って乗れる 三畳位のスペースの木の箱を 引っ張って行きます!

仁仁志別までの 公共の交通機関は 

なんと この トロッコ だけでした!

僕が 連れて行かれようとしている

仁仁志別という所は 

新聞  三日遅れ

水道  井戸水  と言う 開拓部落

でした

山花駅(今考えると なんと美しい名前)

から  3里の道を トボトボ 馬車に揺られて行きました

さしたる会話もなく 他に 乗客も無く

ゴトゴト ゴトゴト というトロッコの音だけ、、、

静寂の中を仁仁志別へ向かって行きます

これから どうなるんだろう、、、、、、

続く、、、

 

 

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