昆布森   12

 

 

 母親と姉(実の)の前で 柘植広への朝の挨拶 をしました

僕にとっては 決められた 躾 であり

日常の事 でしたが 一言の返事もない柘植広の態度 それに 抵抗する事も 反抗することもなく 従順に従っている 変わり果てた私の姿に 

2人は ある種の危機感 を感じたのではないでしょうか

このまま 柘植家においていたら

信義は どうにかなってしまうかもしれない!

その様な気持ちで 昨夜の話し合いになったのだと 思います

ボクの方から 母親に 夕張に帰りたいと一言も言った事は有りません

何故なら 毎日の様に おばあちゃんから  生みの親より育ての親

 育ての親の恩を忘れてはいけない!

と 言われていたので そのことに触れてはいけないと自分で決めていたのです

その話し合いは 次の日の夜も行われました

その時に出来た結論は 

夕張の高校に通わせる

しかし 名前は 柘植信義でいる事 

柘植家の跡取りという立場は変えない

と言う事でした、、、、、、

名前なんか どうでもよくて この 柘植の家から 脱出できる! という事が

14歳に成っていた 信義少年 には

とてつもなく 嬉しい事でした!

続く、、、

 

 

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