昆布森      11

中学生2年の春休み 私にとって 大事件

が 勃発 しようとしていました、、、

完全に 諦めていた 人生 未来に

一筋の光が 差し込んでいるのです!

何時も ボクが 寝かせられた後の

夜 7時過ぎから 母親と姉(実の) 

柘植広とおばあちゃん が ボクの高校進学について 話し合っているのでした

ボソボソと 途切れ途切れにしか 聞こえてきません  その話し合い、、、、、、

ボクとしては 寝ている場合じゃ 有りません!

布団の上に 身を乗り出して 腹ばいになり あごに 手を当てて 必死になって 耳を澄ませていました

漏れ聞こえて来る 内容は 

昆布森から 釧路の高校に通わせるのは

信義にとっても 大変だから 

夕張の高校に通わせたらどうだろうか?と言う 母親と姉、、、

少しずつ おばあちゃんもその意見に賛成していくようでした!

やったー! もしかしたら 夕張に帰る事が 出来るかもしれない!

こんな日が来るなんて!

    なんていう日だ!!

しかし 柘植広が難色を示していました

せっかく 跡取りとして養子にした信義を 夕張に帰すと 元も子もなくなってしまう と言う 打算 が見え隠れしています

ボクは心の中で  お前なんか 親としての 愛情なんか無いんだから 

ボクを夕張に帰せ!

うん 分かった と言え!

と思っていました、、、、、、

そのうち 眠くなってきて 寝落ちしてしまいました、、、、、、、、、

次の日の朝 何事も無かったように 1日が始まりました、、、、、、

母親と姉の見ている前で ボクは 柘植広に向かって いつもの様に正座をして おはようございます とあいさつをしました

いつもの様に 柘植広は 無言で タバコをふかしています 一言の返事も有りません、、、、、、

母親と姉は それでも きちんと朝の挨拶をさせられる 変わり果てた 信義 の姿を 見たのでした、、、、、、

続く、、、