昆布森     10

平平凡々と 毎日を 過ごしていた 昆布森での 中学生 生活も2年が過ぎて春休みに成ろうとしている頃

母親と上の姉(実の) が 来ました 

どうやら 姉が 結婚するので おばあちゃんに挨拶する為 の様でした 

四年振りに会う僕の様子に少し驚いていた様でしたが、、、、、、

一週間もいたでしょうか

その間に 柘植広とおばあちゃんと母親と姉の間で ある事を 話し合っていました 、、、、、、

ソレは 僕の 高校進学についてのことのようです

昆布森には 高校が無く 釧路まで 通学しなくてはいけません

バスで 4〜50分かかります

それなら 信義も大変だから 高校生の間 夕張の宮崎の家で 預かる事にしようか!  と言うもの でした

夕張には 北高校 南高校 工業高校 と3つ高校が有りますし

多分 ボクのあまりにもの 変わりように 母親と姉は 危惧を感じたのではないでしょうか、、、

高校進学を口実にして 夕張に連れて帰りたかったのかもしれません

ボクが寝かせられる 夜 7時 過ぎ

ボソボソと 断片的に その話し合いが漏れ聞こえてきます

私にとっては 大事件です!

全く 諦めていた人生に 一筋の光が

差し込んでいるのです!

おちおち寝ている場合では無いのですが

かと言って その話し合いの場に 殴り込むわけにも 行きません、、、

じっと耳を澄ませて 話し合いを聞こうとするのですが 良く聞き取れません

、、、、、、、、、、、、

続く、、、