昆布森     6

中学一年生の秋 だったと思うのですが

昆布森中学で 学芸会の行事が 行われました

何と ボクが 夕鶴 の主役 与ひょう

を 担任の先生から 命じられました

日頃から 急いだり 興奮したりすると 言語がままならない ボクに 学芸会の演劇の 主役、、、、、、

夕鶴 と言う物語は 傷ついた 鶴を百姓の与ひよう と言う青年が 助けてあげると しばらくして その鶴の化身の若い娘が 与ひようの所に現れて 一緒に暮らします

ある時 若い娘が 立派な織物を 与ひょうに プレゼント致します

与ひょうの 悪い友達にそそのかされて

その織物を 町に行って売って 大金を得ることになり アホな 与ひょうは大喜びします

純心な気持ちで 鶴を助けた与ひょうは 

織物を作るために 痩せ細ってしまったその若い娘の姿に一抹の不安を感じながらも もう一枚 作って欲しいと せがみ 娘も あまりにも 与ひょうが 頼むので 仕方なく 織物を 作ることを 約束します 作るところを 絶対にのぞかないで下さい との 約束を 与ひょうが破り 娘が織物を作って居る納屋を覗くと そこには 驚きの光景が!

何と 鶴が自分の羽を一枚 一枚 抜いて 織物を作って居るところでした!

見られてしまった 鶴は 泣きながら 大空に 飛んでいってしまう

自分の欲の深さで 大切な 女房を失って 後悔して 泣き崩れる、、、

と言う様な 深みのある人間の心を描いた 作品です

 結構な長セリフもあり ボクも必死の思いで 毎日 練習 しました、、、、、、

続く、、、