北海道阿寒郡阿寒町大字仁仁志別、、、61

小学校5年生の夏休みも終わり 母親が夕張に帰って行きました、、、、、、

誰かが言った 心にぽっかりと大きな穴が空く、、、、、、

まさしく そんな状態でした 

それでも 時間が止まるはずもなく

日々が流れて行きます

母親との衝撃的な 別れを噛み締めている間もなく おばあちゃんから 

信義! ムロ を作りなさい!

とか 一斗樽 15〜6個 もの漬け物作りの手伝いをさせられているうちに 

だんだん 悲しみも薄らいで行きました

12月になり 新しい年を迎える頃には 又 7月の後半頃には 母親が来てくれる嬉しい、、、  と前向きな 気持ちになる事が出来ました 

日1日と数えるように夏休みを 待ちました 

あと 7ヶ月で お母さんに会える

あと 6ヶ月、、、 5ヶ月、、、 4ヶ月、、、

と 毎日 指折り数えるように 待ち焦がれていました。

待っている間は 楽しい事なので 気持ちは 前向きに なる事が出来ます

すると 不思議な事に 夏休みが 本当に 近づいてくると あんなに 待ち焦がれていたのに 少しずつ 悲しい気持ちが 混じるようになりました 

母親が来る日まで あと 3日、、、

あと2日、、、 あと1日、、、 当日になると

会えて嬉しいと言う気持ちよりも

あと 25日で 母さんは 夕張に帰ってしまうんだ、、、

会えて嬉しいと言う気持ちよりも 25日後に 帰ってしまう悲しみの方が 大きいのでした、、、、、、

なんと言う 心の動きでしょう、、、

わずか 10歳か11歳の少年が、、、

会えた喜びよりも 確実に起きる

別れの 悲しみの方が 強いのです、、、

自分では どの様に心を保てば良いのか

分かりませんでした、、、、、、

続く、、、