北海道阿寒郡阿寒町大字仁仁志別、、、45

開拓地 仁仁志別 の同級生達のこと、、、

何せ 65年前の事なので 余り詳しくは思い出せないのですが 何点か 忘れられない事 記憶に鮮明に 焼きついている事が あります

当時は 学校給食など ありませんから

各自 お弁当を持って来ます

夕張にいた頃は 給食が有り 楽しい時間でしたが  仁仁志別 小学校では 

お昼休みのお弁当 全然 楽しくないのです、、、、、、

14人の 同級生の中で 郵便局長の息子の 健司君 と酒屋の正子さんの2人を除く 12人は 正真正銘の開拓地の子供達

で いかに開拓地の生活が大変で厳しいと言うことの表れなのですが 

その 12人の同級生達は お弁当を食べる時 皆んな 蓋で中身を隠すようにして 下を向いたまま 何やら 食べています

有る時 気になって 何気に そのお弁当箱の中見を見てみました、、、、、、

茹でたカボチャ だけでした、、、

来る日も来る日も カボチャ

有る時は 茹でた とうもろこし だけ、、、

来る日も来る日も トウモロコシ、、、

有る時は ジャガイモ だけ

来る日も来る日も ジャガイモ、、、

仁仁志別 では お米は作れませんから 

ご飯は 貴重なのですね

お金を出して買わなくてはいけない物 は 本当に 貴重で めったに 食べる事が出来ない 

お肉や 魚 もそうです、、、

自分達が作る カボチャやトウモロコシは 売るほど有る訳ですから

収穫の時が来ると 何時も そんな風 でした、、、

可哀想に と思いました

一応 ボクは 校長先生の息子なので 普通に お弁当を食べていましたが、、、

同級生達のことを考えると 自分のお弁当も 楽しくは 無かったですね

仁仁志別に居た 2年間は その事が

辛い 思い出ですね

北海道の開拓地 65年前はかなり貧しかったのですね、、、

続く、、、