北海道阿寒郡阿寒町大字仁仁志別、、、23

何故 安子の妹が 僕に執拗に 夕張に帰りたいと言わせたのか、、、

安子は 僕が拉致される様に 養子にされる6〜7年前に 柘植広の赴任先の農家から養女に来たものと思われます(一度も説明を受けたことが無いので、、、)

彼女は 自分一人で ゆくゆくは 自分が柘植家の跡を継ぐつもりでいたのでしょう

そこへ 長男として阿部トミとも血縁のある 男の子が養子に来た事に対する 憤り があったものと思われます

そう言う諸々の想いが 安子の妹にも伝わっていたのでしよう

この背景には当時の一般的な考え方 家の跡取り と言う問題が大きく横たわっているのです

安子は僕の記憶では 一日中良く働いていました

厳寒の中 朝早く起きて 火を起こし 水を汲み 食事を作り 掃除洗濯とじっとしている時が無かったように思います

今まで こんなに働いて来たのに なんで信義がくるのよ、、、、、、

夕張に帰ればいいのに、、、

そう思っていたのでは ないでしょうか、、、

仲良く二人で話したという記憶が無いのです

柘植広に至っては 4年間で僕と 一度も!! 会話した事がありません

無口な人は 存在しますがあれ程の人は今まで見た事が有りません

朝起きて 正座をして おはようございます と挨拶をさせられます

柘植広は [、、、、、、]

夜寝る時も 正座をしておやすみなさい

と挨拶をさせられます

柘植広は  [、、、、、、]

この様な 生活の中で 

生みの親より育ての親! と言われて なつこう と思っても  10歳の少年には とても無理な事でした、、、、、、、、、

続く、、、