ピンクボンゴ、、、 7

コレは ある意味 一つの 戦いである、、、、、、

との 気持ちで ドアを開けました。

お客さんは誰も居ない、、、部屋の左手の隅の方に

ご主人らしき人が 座っています。

さあ!  ココからが 戦いです!

たまたまこの店に 通りかかった、、、

この手の店には さほど興味は無いのだけれど

暇なので 入ってみた、、、、、、

と言う 状況を身体いっぱいに 漂わせて

大路さんから 言われた

セルマー製かどうか 確かめる事

30000円を 20000円に 値切る事

をしなくてはいけません!

部屋の真ん中辺に そのアルトサックスが見えました!真っ直ぐに 近寄って見たい気持ちを 

グッと 押さえて 

ご主人から遠い 右側のハジの方から 何気ない風を装って ユックリと 展示されている品々を

見るような 見ないような 感じで 歩いて行きます。

7〜8メートルくらいで左側に回り3メートルくらいで入り口の方に 戻ります。

直ぐ目の前 3メートルくらいの 右手の棚に

あの サックスが 黒いケースに入って フタが

空いて居て 中身が見える状態で 置いてあります

ユックリ ユックリ 右手 左手と交互に見ながら サックスに近づいて行きます。

もう サックスは直ぐ横です!

セルマー製って  サックスのどこを見ればいいんだ!!

しかも 何やら書いている文字が小さくて 見づらい!

手に取って よく見たいが 、、、、、、

そんな事をしたら 作戦が 台無しになってしまう。

ああ、、、、、、 ああ、、、、、、 

サックスから 離れていく、、、、、、

仕方がない こうなったら もう一周するしか無い!、、、、、、

本当なら 一発で 決めたかったのに、、、

2周目に なったら 興味がある事を 悟られかねない、、、と不安な気持ちを抑えながら

又 先程の 工程を繰り返し 今度は少し丁寧に サックスに近づき なんとか セルマー を確認しました。

アメリカ製か フランスかの確認までは 出来ませんでしたが、、、

ココでいったん 出口に向かいました。帰るそぶりを見せて  何かを 思い出した風に ご主人に

こんにちは! そこに サックスが置いて有りましたが  アレは おいくらですか?

と 知らないふりをして 値段を聞きました。

30000円です。

と ぶっきらぼう に言いました

息子が 高校で 吹奏楽部に入って サックスを吹いて居るらしいのですが 今のところ 顧問の先生に借りて居るようなので 丁度良いので 

買ってやりたいのですが 今 手持ち が

20000円しか 無いのですが、、、、、、、

と言うと 意外にも アッサリ

いいですよ、20000円で、

と言いました。!!!

少し 驚きました。

売れなかったのか サックスに対する 知識が全く無かったのかのどちらか でしょう。

喜勇んで 大路さんに 報告しました。

すると 大路さんは 

アッサリと 今度の ココボンゴの時に 持って来てください。 と言いました。

こっちは 必死になって 買ってきたのに、、、、、、

やったねえ!  とか

すごいね! って 言って欲しかったのに、、、

まあ でも ココボンゴで 凄い勢いでサックスを吹く様子に スッカリ やられてしまっていたので さほど 気落ちする事もなく 次回の時に

大路さんに 差し上げました。

ミヤザキさん!有難う ジャ コレ 20000円、、、、、、

、、、、、、、、、

お駄賃は?と思いましたが この話は それで終わりました。

サックスに関しては 長い間 関わって来たようなので とても シビア な風でしたね。

その後の その2万円の アメリカ製のセルマーのアルトサックスは どうなったのでしょうか?

数年後に 驚くべき結果が分かるのですが

ココでは ふせておきましょう!

さて 話は変わって 

ココボンゴのオーナーの渡辺さんが 

大路さんに 言いました!

続く、、、