楽器との出会い

そのギターは ゾリーンと鳴りました。普通どんなギターでもチャリーン
と鳴ります、とても驚きました …このギターはなんなんだ! スゴイ!
スゴイゾ!
 …当時NYはとても治安が悪かったので、いつも周囲に
気を配り気をつけていました。そして服装も汚いジーパンにヨレヨレの
Tシャツという毎日でした。お金も20ドル以上は持ち歩かないようにし
ていました、そんな訳でお店のスタッフは僕がそのギターを買うなんて
思ってもいなかったみたいでした。薄汚い格好の痩せた日本人だし…

……それから 2, 3日 毎日お店にいき 
本当にスゴイのかの確認作業に入りました。まず弦を日本でいつも
使っているものと変えてもらいました、「うん、やっぱりスゴイゾ」、
合格です。 そしてAMPもいつも使っているものを出してきてもらって、
AMPをとうして弾いてみました、「うんやっぱり良い音だ」と 1人で
心のなかで頷いていました。 さてこれを買うとしても表示の値段で
買うわけには行かない。 日本で大きな買い物するときそのままの
値段で買ったことのない僕としては、外国にきて、しかも日本人と
してプライドが許さない… しかし英語が話せない! 
NYに来る前の英会話のレッスンでは「ギターを探しています」「弾い
てもいいですか?」「見せて下さい」「コーヒーを下さい」…くらいしか
教えてもらわなかったんだったっけ、フー、
あ、そうだ福ちゃんに頼もう。                 (続く)

 

 

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