師匠・高柳 昌行さんとの思い出

 

 

純喫茶の「華」で 月曜日を除く 毎日 朝10時から6時まで 早番として 働いていました。

 

夕方6時から 深夜3時くらいまで、 中番、 遅番 と言われている人達が いました。

オーナーは とても 美しい女性で 年のころ 44,5歳。

所謂 芸能人みたいな 人でした。

週に 1度くらいしか お店には出て来ません。

だから 従業員は 気楽に ある意味 適当に 働いていたようでした。

 

僕は、 お客さんの少ない この 「華」 を何とか 盛り上げようと思って

色々 アイディアを めぐらせていました。

 

『あ、そうだ! モーニングサービスに 何か 変わったことをしよう・・・』 と思いつき

『トースト、ゆで卵のほかに 1品 つけよう・・・』

 

『季節ごとの フレッシュジュースなんか どうかな?』

 

りんごから はじめてみました。

りんご、氷、水、砂糖を ミキサーに入れ 攪拌します。

それぞれの バランスを試行錯誤しながら、テストします。

テストのたびに いわゆる ウェイトレスさんというんですか? 彼女にも 飲ませて

批評を してもらい  何回目かの 試作品で

「宮崎くん!おいしいわ!!」 と 言いました。

 

「よし!これで 行こう・・・・・」

 

モーニングサービスに フレッシュジュースを 小さいグラスに 1杯、つけてみました。

 

僕の仕事の量が増えて 大変だったのですが お客さんの反応は 上々でした。

 

そのほかに アイスコーヒーの作り方を 、「コーヒー専科」という本を 買ってきて 

自分なりに勉強して 得た結論は

先ず、冷たくなくてはいけない。

と、いうことでした。

 

そういう色々な 僕なりの 努力が 実を結び 早番の売り上げが 

前任者の時の倍以上になり ママも 大いに 喜んでくれていました。

 

「宮崎くんが 来月から 夢がかなって プロの ギタリストになるんだから 

盛大な 送別会を してあげましょう!」

 

早番、中番、遅番、ママと 総勢 15,6人くらいの 人達が 祝ってくれました。

 

「宮崎くん おめでとう!! がんばってね・・・・・・・」

パチパチパチパチ・・・・・・・・・

  

 

続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

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