師匠・高柳 昌行さんとの思い出 20

極度の緊張と 興奮のうちに 1回目のステージが 終わりました。

 

弾けないところは ミッキー宮崎さんが 「あ、そこは 僕が弾くからいいよ」

と 優しく 言ってくれました・・・・・

 

ステージが終わって バンドの皆さんは 喫茶店にお茶を飲みに行くようでした。

僕は メインのジャズバンドの演奏を 聴きたいなと思いながらも 

バンマスのミッキー宮崎さんの 「宮崎くんも お茶飲みに 行こうよ、ご馳走するから」

という 一言に 「はい、ありがとうございます」 と 元気に 返事を返して

皆さんの 後を追い 喫茶店に行き コーヒーを 注文しました。

 

今、 終えたばかりの ステージの緊張が 開放されていくみたいな気がして 

喫茶店の雰囲気や コーヒーの味が 体じゅうに 染みこんでいきました。

 

2回目、 3回目の ステージも 同じような感じで 進行して行きます。

 

休憩時間のたびに メインのジャズバンド、 テナーの人が リーダーで、 道井さんという人でした。

生の ジャズバンドを 見るのは ものすごく 久しぶりで 初めてといってもいいくらいで

『かっこいいな~~~~~! 僕も早く こっちのバンドで 弾きたいな~』 と 感じました。

 

スコッチクラブの店内は 豪華絢爛で 僕が今まで 見た事も 聞いた事もないような ものでした。

 

あっという間に 4回目の ステージが終わり 皆さんは 慣れた手つきで  

それぞれの楽器を片付けて 「おつかれさま~~」 と言って 帰っていきます。

 

一人 取り残された 僕は ゆっくりと ギターをしまい そのまま そこに座って 

メインのバンドの演奏を 終わりまで 聴いていました。

 

演奏が 終わって 道井さんが 「ジャズが好きなの?」 と 声を掛けてくれました。

「はい、大好きです!」

「あ、そう・・・がんばってね」 と言って サックスを 片付けはじめました。

 

 

歌謡コーラスバンドのギターが 自分のステージが終わっても 

帰らないで ジャズの演奏を 一生懸命 聴くなんてことは 非常に 珍しいようでした。

 

道井さんたちも 帰り支度が 整い「駅まで一緒に行こうか?」 と 声をかけてくれて 

新宿駅まで 歩きました。

 

 

 

このようにして 極度の緊張と驚きと 大いなる希望と勇気を感じて 1日目が終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント: 4
  • #1

    カルロス・シモネッタ (木曜日, 22 3月 2012 16:54)

    ~歌謡コーラスバンドのギターが 自分のステージが終わっても 

    帰らないで ジャズの演奏を 一生懸命 聴くなんてことは~

    おーおー、いいぞいいぞぉ。
    展開が楽しみです。

  • #2

    カポネ (木曜日, 22 3月 2012 21:12)

    シモネッタさん

    コメント有り難うございます。
    展開・・・・

    想像を絶するような、ものが待っています・・・・

  • #3

    緑川タマ一男 (金曜日, 23 3月 2012 12:52)

    昔の新宿のナイトクラブの雰囲気私も判ります。
    一時期コーラスバンドに居ました。

    うん、次回からよりいっそう楽しみ!

  • #4

    カポネ (水曜日, 18 4月 2012 00:10)

    緑川タマ一男さん
    やはり芸暦が長いから、何でもやってますねえ。
    さすがです。
    これからも 楽しんで読んでください。お願いします。