師匠・高柳 昌行さんとの思い出 13

さて、

普通 人から物を教えてもらうという形態について 大雑把に 考えてみると 

能動型と 受動型に分けることが できるかな? と思います。

 

多くのレッスンは 受動型で、 

先生が直接手本を見せて それを 真似るように 学んで行くように 思われます。

 

高柳昌行さんの 場合は 全くそれとは 異なるスタイルを とっていました。

 

とにかく 自分が 能動的に 動かない限りは 先には 進まないし 進めないのです。

教則本を 3冊 やりましたが それぞれに 難所 という箇所があり

1冊目の教則本の 前半の終わりくらいに それがありました。

 

僕の場合は 習い始めて 1年経ったくらいの頃です。

 

ロ長調のスケールです。

ジャズ的に言うと Bのスケール。

 

Bの音はギターの1弦の 19フレットになります。

 

今の若い人が弾いている ソリッドギターなら 19フレットなど 何でもないのかもしれませんが

クラシックギター(ガット)で 19フレットの B の音を 小指で しかも 指を立てて

綺麗に 音を出すことは 非常に 難しいことでした。

 

 

案の定 高柳さんは 容赦しません。

19フレットの B の音が 出せないだけで 「また、来週」 と 厳しい声で 言います。

 

僕は やっとの思いで 3週間くらいかけて 其の箇所を 通過できたのですが

その難所を 乗り越える事ができなくて 自分から やめていく人が 3分の1 くらいは

いたでしょう。

 

 

 

 

後になって 考えてみると、

レッスンの形態は 能動型 と 受動型 と 両方 揃っているのが ベストだと思いますが・・・・・

 

 

 

 

あのくらい 厳しくて 良かったのかも しれません。

 

 

 

 

 

 

 

それにしても あの ロ長調は 厳しかった・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・