師匠・高柳 昌行さんとの思い出 37

レッスンが 進まない事の言い訳に 「時間がない」というと

先生は 「ミヤザキ、お前は 寝てるんだろう?」 と意外にも 聞いてきました。

 

「どうやって寝てるんだ?」 と聞かれて

僕は 「少し疲れたし 夜も遅いから 寝ようかな・・・と思って パジャマに着替えて

ベッドまで歩いていって 布団をかぶって 寝ています。」

と 屈託無く 答えました。

 

すると 「ミヤザキなあ、この業界では 寝る ということは そういう事では ないんだよ。

     寝ると いうのはなあ、

     練習して練習して 疲れても練習して、そして いつの間にか そのままの形で

     気を失って 右手に持っていたピックが ひざの上に落ちて

     その ポトッ という音で ハッ と目が覚め 我に帰り

     あ、寝なくちゃいけない・・・・・・と、ベッドまで 這って行って 布団の上に

     はいつくばるようにして 眠る事を ‘寝る’ と言うんだよ。」

 

と先生は 言いました。

 

そのときは 信じられないような思いと そこまで ギターに 打ち込んで いるのだろう先生の

心情に深く感銘しました。

 

しかし先生には 何十人、何百人の生徒がいたでしょうが、

皆に そんな事を 言っていたのでしょうか?

 

今は そのことを 他の生徒たちに 聞いてみたいという 興味が あります。

 

もしかしたら 僕が 特別 落ちこぼれで 怠けているように見られて

叱咤激励の意味を込めて 高柳さんは こう言ったのかも しれません。

 

それを 先生に 確かめたくても 先生は もう この世に いません。

 

 

 

今、淋しく 思います・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    カルロス・シモネッタ (木曜日, 19 4月 2012 20:55)

    そのように思いだされるということが
    カポネさんの人柄を表しているんだなぁと
    思われます。
    とても忠実なお弟子さんだったんではないでしょうか。

  • #2

    カポネ (木曜日, 19 4月 2012 22:28)

    シモネッタさん

    忠実と言う意味では、正しくそのとうりだと思います。なにせ
    絶対的存在でした。