師匠・高柳 昌行さんとの思い出 34

先生がいつも 口癖のように 口を酸っぱくして言っていた事は まだ 他にも 色々あります。

 

「ジャズのアドリブっていうものは ‘起承転結’が なくてはいけない。

いつも 日常から そういうことを訓練する必要がある。

とにかく 時間を 無駄にしては いけない。

 

電車に乗っていても ボーっと 座っているなんて とんでもない。

愚の骨頂だ。

自分の目の前に座っている人間の 足元から 頭のてっぺんまで よく観察して

想像力を働かせるんだ。

 

髪形や服装を見て、 サラリーマンなのか 自営業なのか 年齢は いくつくらいなのか

結婚しているのか しているとしたら 奥さんはどんな人なのか・・・・・・というような事を

自分なりに 想像して 考える訓練をしなさい。

それが、のちに アドリブを構成する力に なるのだ。」

 

本当でしょうか???

 

ひとつの 例として、 

足元を見て、靴が 古い物だとしたら それが よく磨かれ

手入れされているのか、そうではないのか。

その人が 結婚しているような 年齢だとして、よく磨かれている靴であれば

多分 奥さんが よく気がつく人であるはずだ。

もしかしたら 子供が 磨いているのかもしれない。

そうだとしたら、子供のしつけも 上手にしていると考えられる。

もしかしたら 例外的に 自分が磨いているのだとも 考えられる。

そうだとしたら この人は 家庭の中で 孤立しているのかもしれません・・・・・・

 

 

とまあ このように 足元の靴、一つを見ても 色々なことを 想像する事が できるのです。

 

「こういう力を 養え!」 と先生は いつも 言っていました。

 

僕も 20代、30代のころは いつも 人を このように 観察していました。

 

 

懐かしく 思い出します・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    benben (火曜日, 17 4月 2012 13:36)

    ジャズのアドリブ「起承転結」ですか?なるほど!何事も起承転結がハッキリしていなくてはだめですね?

  • #2

    カポネ (水曜日, 18 4月 2012 00:01)

    benbenさん

    コメント有り難うございます。
    ジャズのアドリブは好きに弾けばいいんだよ、とか、思ったように弾けばいいんだよ、とかいう セリフを 若い頃よく周りから聞きましたが
    長い間 勉強してくると そういう いい加減な物では ないということが よく解かってきます。
    何でも 長く続けるということは 大切なことなのですね。

    また よろしくお願いします。