師匠・高柳 昌行さんとの思い出 26

2回目のステージが終わって 控え室に 戻ってきたら

信ちゃんが 「宮崎くん ちょっと ギター貸して!」 と 言いました。

僕は 弾くな と言われてから 自分なりの 少しばかりの 小さな自信も 完全に喪失してしまって

控え室の 隅のほうで 小さくなっていました。

 

信ちゃんに 素直に 「はい」 と言って ギターを差し出すと

「チューニングが ひどくて コーラス 出来ないんだよ!!」 と言って

僕のギターを チューニング し始めました。

 

その信ちゃんの様子を 見ながら、言いようのない 恥ずかしさに 襲われました。

『自分の ギターの チューニングが 狂っている事もわからないなんて 最低なやつだなあ・・・』 と

自分を 責めました。

 

その時は チューニングの狂いが コーラスに 影響を 及ぼすという事が 

全然 理解出来ませんでしたが、 経験を 積んで 自分でも 歌うようになると

そのことが よく わかるように なりました。

 

だから、信ちゃんも 意地悪で したのではなく

生理的に我慢が 出来なかったのだと 思います。 

 

「弾くな、弾いている振りをしろ」 と 言われた事と

自分のギターを 他人に しかも ドラマーに チューニングされたという事。

この二つの 出来事が 40年経った今でも 心に 残っています。

 

でも、 最初から 完全に できる人など いません。

そこから どうやって 這い上がっていくか・・・・だと 思います。

 

しかし 僕は もう本当に つぶれる 寸前でした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

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コメント: 6
  • #1

    シモネッタ (木曜日, 29 3月 2012 11:30)

    昨年のザ昭和歌謡団へゲストでお迎えした時に、内のバンドに「はい、じゃあまずチューニングっ」って言われました。バンドのメンバーは目が点になっていました。基本中の基本、大切なご指摘をいただきまして、団長はとっても感謝しております。今後ともよろしくお願いします。

  • #2

    benben (木曜日, 29 3月 2012 22:09)

    なかなか普段は聞くことの出来ない貴重なお話ですね。
    今のカポネさんは押しも押されぬプロのジャズギタリスト!
    でもそんなカポネさんにも下積みの時代があったんですね。
    楽しみに読ませていただいています。
    ぜひ続けてください!

  • #3

    緑川タマ一男 (金曜日, 30 3月 2012 14:26)

    私も昔演奏中に「弾かないで」と言われました。
    今でもはっきり覚えてます。
    いや~懐かしい思い出です。

  • #4

    カポネ (金曜日, 30 3月 2012 17:23)

    シモネッタさん

    チュウニングは、とても、大事です。
    しかし、耳が、鍛えられないと、狂っている事さえ、気がつかないのですね・・・・

    音楽は、底が、深いですね・・・・・

  • #5

    カポネ (金曜日, 30 3月 2012 17:25)

    benbenさん

    コメント有り難うございます。
    誰にも、下積みのときは、あります。

    楽しみに、読んでいただいて、有り難うございます。
    これからも、ヨロシクです。

  • #6

    カポネ (金曜日, 30 3月 2012 17:28)

    緑川タマ一男さん

    緑ちゃんにも、そんな過去が・・・・・・
    お互い、遠くまで、きたもんだ・・・・って感じですね。
    これからも、頼むよ!ひとつ!